保険には「掛け捨て型」と「積立型」の2種類があり、特に積立型保険は保障を備えながらお金を貯められることから人気があります。しかし、「積立型保険って本当にお得なの？」と疑問を持つ方もいるでしょう。今回は、積立型保険の仕組みやメリット・デメリット、そして賢く活用する方法について解説します。

1. 積立型保険とは？貯蓄と保障を組み合わせた保険の仕組み

積立型保険は、毎月支払う保険料の一部が貯蓄として積み立てられ、将来の受け取りや解約時に返金される仕組みを持つ保険です。積立型には、主に終身保険や養老保険、学資保険などがあり、契約期間満了後や解約時に「解約返戻金」としてまとまったお金を受け取ることができます。

このため、積立型保険は「万が一の時に備えつつ、資産形成もできる」として、保障と貯蓄の両立を目指したい方に適した保険と言えるでしょう。

2. 積立型保険のメリット：強制的に貯蓄しながら保障も確保

積立型保険の大きなメリットは、保障を持ちながら強制的に貯蓄ができる点です。毎月決まった保険料を支払うことで、無理なくお金を積み立てることができ、万が一の時には保障があるため、家族を守りながら資産形成ができます。

また、解約返戻金があるため、計画的な資金としても活用しやすいのが魅力です。例えば、子どもの教育費や老後資金として積立てることも可能ですし、満期が来た際にまとまったお金を手に入れることで、急な出費や生活の安定に役立てることもできます。

さらに、積立型保険の終身保険であれば、契約時に保険料が固定されることが多く、年齢が上がっても保険料が変わらないというメリットもあります。若いうちに加入しておけば、後々まで手頃な保険料で保障を維持し、積立を続けることができます。

3. 積立型保険のデメリット：保険料が高くなる可能性がある

一方で、積立型保険にはいくつかのデメリットもあります。まず、掛け捨て型に比べて保険料が割高になる傾向があり、特に若いうちは負担に感じる場合もあるでしょう。また、保険料の一部が積立金として積み立てられるため、保障額が掛け捨て型ほど大きくならないケースが多いです。

さらに、途中で解約すると「解約返戻金」が受け取れますが、満期前に解約すると積立金が減額されることがあり、元本割れのリスクもあることを理解しておく必要があります。そのため、積立型保険に加入する際は、長期間の支払いを続ける計画があるかどうかをしっかり確認することが大切です。

4. 賢く活用する方法：目的を明確にしてプランを選ぶ

積立型保険を賢く活用するためには、まず保障と貯蓄のバランスを考え、目的に応じたプランを選ぶことが大切です。例えば、子どもの学費のために貯蓄をしたいのであれば、学資保険が最適でしょうし、老後資金を準備したい場合は、終身保険が向いているでしょう。

さらに、将来的に解約してお金を受け取ることを目的とするなら、解約返戻金の返戻率が高い商品を選ぶと良いでしょう。解約返戻率は保険会社や商品によって異なるため、シミュレーションを行い、満期まで継続した場合の返戻率を確認することをお勧めします。

また、途中で解約すると元本割れのリスクがあるため、生活に無理のない範囲で毎月の保険料を設定し、長期で無理なく継続できるプランを選ぶことが、賢く活用するポイントです。

5. 積立型保険と掛け捨て型保険の組み合わせも検討してみよう

積立型保険は貯蓄と保障を両立する優れた手段ですが、掛け捨て型保険と組み合わせて使うのも一つの方法です。例えば、万が一の保障を掛け捨て型で確保しつつ、積立型保険を資産形成として活用することで、両方のメリットを享受できるプランニングが可能です。

掛け捨て型保険は保険料が低く、保障額が大きいため、積立型保険とバランスよく組み合わせることで、保険料の負担を抑えながら、貯蓄と保障を効率的に両立できます。自分や家族の将来設計に合った選択をするために、複数の保険を組み合わせたプランも視野に入れてみてください。

まとめ

積立型保険は、貯蓄と保障を両立できる便利な保険商品ですが、保険料の負担や解約リスクなど、慎重に検討すべきポイントもあります。目的やライフステージに合わせて、無理なく続けられるプランを選ぶことで、計画的に貯蓄しながら、家族や自分の将来に備えることができます。

「保障と貯蓄、どちらも大事」と考えている方は、ぜひ積立型保険の活用を検討してみてください。無理のない保険料で、賢く資産を積み立てていきましょう。